松島の魅力

日本三景松島について

松島は日本三景の一つとして人々に愛され続け、
連休や週末だけでなく平日も多くの観光客で賑わう日本を代表的する観光地です。
年間300万人以上が訪れており、雄大な自然の景色や日本の歴史を感じさせる建造物、
地域独特の海産物など松島の魅力は海外からの観光客にも人気を博しています。

陸地からの壮大な眺めに加え遊覧船に乗って海からの絶景と感動を味わうことができるので、
リピーターが多い観光地でもあります。
春は桜との共演、夏は海水浴、秋は紅葉、冬は雪景色とどの季節に訪れても飽きることはなく、
お子様連れから年配の方々まで年代問わず楽しめることも特徴の一つです。

古くには「奥の細道」で有名な俳諧師・松尾芭蕉や戦国武将・伊達政宗公も愛したと言われる松島ですが、
現代においても人々の心をつかみ、安らぎの時間と空間を与えてくれています。

景色

四大観

壮大な風景に酔いしれる絶景ポイント

松島の最大の魅力は大自然が生み出す景色の壮大さです。
「四大観」と呼ばれる絶景ポイントが4つあり、それぞれ「壮観」「麗観」「偉観」「幽観」と言われます。
朝陽や夕焼け、初日の出など太陽と共演する時間帯は宿泊客に人気があります。
夕方から夜にかけては青みがかった空と月がまるで絵に描いたような松島の大パノラマにマッチし、まさに至福の眺めです。
人生で一度は見ておきたい絶景をぜひご覧ください。

四大観・富山
壮観(大高森山)

松島湾の東に位置する宮戸島・大高森山頂からの眺めを指します。海に浮かぶ島々がまるで箱庭の中にあるような錯覚に陥るほど、一面に広がる景色を堪能できます。

麗観(富山)

松島湾の北に位置する富山(とみやま)山頂から見る眺めを指します。富山観音がある大仰寺には趣のある庭があり、かつては明治天皇もご覧になられた由緒ある場所です。

偉観(多聞山)

松島湾の南、七ヶ浜町の代ヶ崎断崖から眺める景色を指します。打ち寄せる荒波や塩釜港を発着とする数々の船舶を楽しむことができます。

幽観(扇谷)

松島湾の西に位置する双観山高台から見る景色を指します。松島湾が扇の形に見えることから扇谷とも呼ばれ、朝陽が上る時間はまさに絶景です。

松島湾に浮かぶ島々

独特な景観を作り出す島々を間近に

海に浮かぶ島々が目を引く松島湾ですが、いったいいくつの島があるのかご存知ですか?なんとその数は260以上もあり、氷河期以降の地殻変動や地盤沈下・海面上昇など、地球規模の自然の歴史を経て約5000年前に現在の松島が作られたと考えられています。陸地からの眺めと形のユニークさを間近で感じることができる観光遊覧船からの眺めではまたひと味違った魅力があります。中でも観光客から人気が高い代表的な島々をご紹介します。

松島湾周遊コースマップ
仁王島

仁王像に似ていることから命名されたと考えられており、松島を代表する島の一つです。見る人や角度によって様々な形に見えるので、想像力を掻き立てられる不思議な島です。

鎧島

荒波によって削られたとは思えない曲線が特徴的な島で、自然が作り出す造形美を堪能することができます。思いの外小さいので見逃さないようにすることがポイントです。

兜島

戦国武将が身に付ける烏帽子兜に似ていると言われる島です。奇妙な形が多い松島の中でも印象に残る島の一つです。

夫婦島

仲良く寄り添う夫婦のように見える2つの島です。東と西に分かれて位置しており、女島・男島とも呼ばれます。

施設・歴史的建造物

瑞巌寺

瑞巌寺

伊達家の菩提寺として本堂や庫裡は国宝に指定されている臨済宗妙心寺派のお寺です。桃山文化の技術が結集された建物で、1609年に伊達政宗が京都から大工を招いて再建したと伝えられています。また、源頼朝の妻・北条政子が仏舎利を寄進したという記録が残されています。

円通院

円通院

19歳という若さで亡くなった伊達政宗の孫・光宗の菩提寺で、国の重要文化財に指定されています。慶長遣欧使節団を率いた支倉常長がヨーロッパから持ち帰ったとされるバラの図柄が描かれた厨子(ずし)があり、バラや石を使った庭の美しさが有名です。縁結びのパワースポットとして、縁結び観音が境内にあります。

五大堂

五大堂

国の重要文化財に指定されており、東北地方最古と言われる桃山様式の御堂です。807年に坂上田村麻呂が建立しましたが、瑞巌寺(当時は延福寺)が建てられた際に五大明王像を安置したことが五大堂の由来と言われています。33年に一度開帳されますが、前回は2006年だったので次回の開帳は2039年に予定されています。

観瀾亭

観瀾亭

観瀾亭は納涼や接待用施設として使われた茶室です。豊臣秀吉から茶室を受け取った伊達政宗が江戸の屋敷に移し、伊達藩二代目藩主忠宗が海路を渡らせ松島の地に移築したと伝えられています。現在でも菓子付きのお茶をいただきながら松島の景色を堪能することができ、中秋の名月の時期には「お月見の会」が開かれます。

グルメ

食材豊富な宮城の幸

松島ではプリプリの牡蛎やアナゴといった豊富で新鮮な海の幸を楽しむことができます。松島湾で取れる魚介類を使った料理以外にも、宮城名物の牛タンや笹かまなどその場で食べられるテイクアウト商品が豊富で、食べ歩きも楽しみの一つです。小さなお子様から大人まで、家族でもカップルでも楽しめる松島グルメをぜひご堪能ください。

牡蛎
牡蛎

松島湾で取れる牡蛎はそのままでもよし、焼いて食べてもよしと地元の方や観光客に好評です。シーズン(10月~3月位)になると「かき小屋」と呼ばれるプレハブが至るところに見られ、食べ放題メニューが始まります。震災の影響があったものの現在では以前と変わらぬ味と賑わいが戻っているので、連休や週末など混雑時には事前予約がお勧めです。

笹かまぼこ
笹かまぼこ

笹かまぼこは蒲鉾の生産量・消費量ともに最も多い宮城県の名産として知られています。主原料は白身魚のすり身で笹の葉に似た形をしていますが、豆腐を加えたり形を変えたりとお店によって特徴があるので選ぶ楽しみがあります。松島では手焼き体験を行っているお店があり、自分で焼いて海を見ながら食べる笹かまぼこは格別な美味しさがあります。

牛タン

全国的にも有名な仙台の牛タンは松島でも食べることができます。1枚1枚丁寧にスライスされた牛タンを手振り塩で味を付けて焼き上げる牛タン専門店には平日でも行列ができるほどです。牛タンを使った加工品もおつまみとして人気があり、お土産として喜ばれる一品として各店舗から全国発送が可能です。